三城×幸田・初めての・・・編12



言葉も身体もやられてばかりでは癪だとは思う。

自分からも何かしなければとも思う。

けれど、そのどちらも思うように動いてはくれなかった。

三城の手中に収まった幸田の熱はすっかりと形を成している。

「うっあぁ」

ゆるゆると、次第に激しく、三城が幸田の自身を強弱をつけて扱き上げた。

ずいぶんとご無沙汰だった幸田のそこはすぐに潤いを見せる。

中途半端に脱ぎかけのズボンが太もものあたりで擦れ、自分の格好を思い出さされてしまう。

肌蹴ただけのシャツにずらされただけのズボン。

抵抗する事も自ら積極的に愛撫を帰す事も出来ず、ただ三城に流されている。

何が「ご指導よろしく」だ。

指導どころか声一つ挟ませさせないくせによく言う、と内心悪態をつくもそれは言葉にならずただ奇声だけがあがった。

「あっ、、、あぁぁっあ」

手持ち無沙汰な幸田の腕は、知らぬうちに三城の背中に回っていた。

やはり広く大きい。

「気持ちいい?」

耳元で囁かれた言葉はとても甘かった。

蕩けるような声で言い、耳たぶをそっと噛まれる。

耳軸に舌を差し込まれ、グチュリと湿った音が響いた。

「ひっあぁっ」

耳は弱いのだ。

幸田は今まで以上に高い声をあげた。

自分の声がまるで他人のもののようで、とても恥ずかしい。

首を左右にイヤイヤと振り逃げたかったが、逃げようとしても三城の舌や唇は追いかけて来てそうはさせてくれない。

「やっやめ、、っあぁ」

耳を攻められたからといって達する事はないだろうが、強すぎる快感に生理的な涙が流れた。

身体は小さな痙攣が止まらず、自身からは蜜が迸る。

足は自然と開いてしまうが、脱ぎかけのズボンがひっかかり開く事は出来ず、ズボンについたままのベルトがガチャリと音を立てた。

その音を聞き、自分が足を開こうとしていた事に気づかされまた羞恥となった。

三城もまたその音を耳にしたのだろう。

ようやく唇を幸田の耳から離すと自身を握っていた手も離し、身体をも離そうとする。

三城の手が自身から離れると、幸田の唇から名残惜しげな声が漏れてしまった。

耳元で三城がクスリと形容してよいだろう笑いを零しのを零した気がする。

それもまた羞恥を刺激され、三城の背中に回していた腕を解き、三城とは反対側へ顔を背けた。

不意に忘れかけていた感情が蘇る。

三城は、男の自分が相手でも大丈夫なのだろうかと。

傍らに立った三城は、両手で幸田の足からズボンと下着を引き抜く。

明々と灯る光を受けて、自分だけが下腹部を曝している状態は多大な羞恥だったが、度重なる恥ずかしさの連続に何が一番恥ずかしいのかも解らなくなってくる。

恥ずかしさの例えに「穴があったら入りたい」とあるが、「穴に入って三城と離れるくらいなら恥ずかしい方がマシかも」と妙に冷静な脳が一瞬だけ感じた。

その気持ちを知ってか知らずか、再び幸田に覆いかぶさって来た三城は、幸田の後孔に触れた。

「ひっうっ、、、」

緊張に幸田は身体中を硬くした。

三城の指先が孔の周りをゆっくりと撫で回す。

恥ずかしさと緊張から逃避するように瞳を強く閉じてしまっていた幸田は、三城がどんな表情をしているのか解らない。

身体中に硬く力が入ってる幸田の手首を三城が持ち上げた。

導かれるままにしていると、幸田の指は布に触れる。

恐る恐る瞳を開け、三城へと視線をやると、三城の瞳には熱が宿って見えた。

「お前に、入れたい」

そっと三城の手で包まれるようにして指を折り握らされたものは、ズボンの上からでもはっきりと解る、雄雄しく猛った三城自身だった。



 
*目次*