三城×幸田・初めての・・・編・13



刺激的な一言を残した三城の手は、どちらも幸田から離れて行った。

先ほど触れた熱の感触が忘れられない。

自分の危惧していた事の馬鹿らしさに嬉しいため息が漏れる。

そして布越しにでも解るその大きさに驚いた。

自分や浩二や過去の誰とも比べられないその雄雄しさは、見ずとも間違いはないだろう。

ドクドクと強く脈打つ胸を内心必死で抑える。

誤魔化すように改めて見渡しはその部屋は、高級感ある白系統の壁紙ではあるが他に飾り気も無く家具も少なかった。

ベッドサイドに立った三城は、唯一ベッド以外に置いてあるサイドボードの引き出しを開け、そこから見覚えのある瓶を取り出していた。

その系統の商品の中では有名なメーカーで、故に幸田も何度も購入した事のある潤滑ジェル、所謂ローションというやつだ。

今までとは違う種類の恥ずかしさがこみ上げて来る。

いよいよだと妙な緊張感が身体を走り抜けた。

「これを見ただけで欲情でもしたか?」

ベッドに戻って来た三城は、真新しいそのボトルを空けながらからかうように笑って言った。

「別に、そういう訳じゃっ」

「どうだかな」

反論しながら上半身を起しかけた幸田を遮るように、片手の指にローションを纏わせた三城が軽く覆いかぶさる。

三城はまだ殆ど着乱れてなく、きっちりと着こなしていたスーツからジャケットを脱いだだけのようだ。

そういえば自分は、と思い返すが、いつ何処でジャケットを失ったのかも覚えていない。

とりあえず今は着ていないし、周りに見当たりもしない。

緊張感からの現実逃避か、余計な事を考えていた幸田はあっさりとそれを三城に見透かされた。

「何をキョロキョロしてるんだ?集中しろよ。」

「ひっあぁ」

ぬるりとした感覚が幸田の後孔を襲い、身体はシーツの上へと戻っていく。

緊張に硬く閉ざされていたその周囲を何度も撫で回し、ゆっくりと指一本が中へと滑り混んで来た。

三城の熱かった指は、今はローションに塗れて冷たい。

久しぶりに異物を入れたそこは痛みよりも違和感が勝ち、思わず眉をひそめた。

「痛いか?」

先ほどまでの意地の悪い口調とは全く違う、気遣わしげな声だった。

「いえ、痛い訳じゃないんです。ただ、ちょっと慣れなくて。」

「そうか、じゃぁ早く慣らさないとな」

「えっ?あっあぁ」

気を使ってくれていると思ったのは本当にたった一瞬だけだった。

指が引き抜かれたかと思うと、次に差し込まれた時には指は数本に増えている。

それが何本なのかまでは解らないし聞く気にもなれないが、内壁を押し広げられているのははっきりと解った。

「あっぁっあぁ」

膝を三城の腕により持ち上げられ、もしも正面に誰かがいたら秘部が丸見えになっている格好を取らせられた。

持ち上げられた足とは反対に身体を捻って逃れようととしたが、それは更に三城の指を深く飲み込む事となる。

「あぁ」

あられのない声だけが高くあがり、もはや自分では制御できない。

指はまた引き抜かれ、とうとうか、と期待に満ちた思いが脳裏を過ぎったが考えは甘く、再びたっぷりとローションを纏った指が幸田の中へと戻っていった。

中の空間を広げていた作業から、かき回す動きに変わる。

グチュグチュとローションの水音が淫猥に響く。

「あっあっあっぁぁ」

かき混ぜ、出し入れをし、軽く引掻き。

短い喘ぎ請えが断続的に発せられる頃、また三城の指は幸田の身体から離れていった。

身体をひねっていた幸田を、コレ幸い、と持ち上げられていた足はうつ伏せになるように置かれた。

ひっくり返された衝撃で自身はシーツに擦れて甘い声を上げ、まだシャツに覆われている背中と、ローションに塗れたアナルを光の下に曝す事になる。



 
*目次*