三城×幸田・初めての・・・編18



「三城さん、ダメですよ」

押し付けられた自身にたじろぎながらも、幸田はそれから逃れようとした。

こんな朝早くから、と言う背徳感や、いまだ残るけだるさからだ。

けれど三城の腕はしっかりと幸田を抱きしめたまま逃がしはしなかった。

昼過ぎには仕事に出かけなければならず、あのような激しい行為を重ねてされては、今度こそ身体がどうなるか解らない。

「何がダメなんだ?まだ時間はたっぷりあるだろ?」

ダメだ拒まなければ、と思っているのに耳軸に直接囁くように言われると背中が震える。

「あっ」

ビクリとした瞬間を突かれ、肌蹴ているバスローブの隙間から差し込まれた三城の手に、萎えている自身を握られた。

「うっんっ」

何とか逃れようとしたのは僅か数秒で、三城に手淫をされたが最後、またもや快楽に流されていったのだった。










次に目覚めた時は、正午を回った頃だった。

幸田は何度も「止めて」と言ったはずだが、それは誰が聞いても反対の意味にしか捉えられない甘い声で、結果また気を失うまで責められた。

実際は気を失ったのか、眠ってしまったのかは解らない。

寝起きすぐでの行為だったためどちらも考えられる。

昨晩のデジャビュのようにベッドに三城は居なかった。

けれどさすがに慌てる事は無く、倦怠感が残る身体をなんとか起し、腕が袖に通っているだけのバスローブを掻き合わせてリビングに向かう。

改めて見渡しても広い部屋だが三城の姿はなく、書斎だという部屋の扉を叩いた。

数度ノックするだけで、扉はすぐに開いた。

「起きたか?」

三城は至極機嫌が良さそうだ。

あれだけ発散すればそれもそうだろう、と内心思うも、悪態を何一つつかせる前に幸田の額に三城の唇が触れる。

腰を抱き寄せられ、すぐに唇は離れていった。

「恭一があまりに可愛くてな。すまなかった。怒っているか?」

そんなに「すまない」と思っていそうにない口ぶりだ。

「当たり前でしょ?」と返したいはずなのに、見上げた先にある瞳がやたらと甘かったから、

「別に、、、怒ってはいませんが」

心とは裏腹の言葉が口から出たのだ。



 
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