三城×幸田・初めての・・・編25



「この店に誰かを連れて来たのは初めてだ」

三城の嬉しい言葉を聞きながら、お勧めだという煮込みハンバーグを二人して食した。

会話は弾んだが、外で話すべきではない事を口にしそうになり、時折言葉を濁し苦笑をしあう。

料理の美味しさは評判通りで、三城が足を運ぶのも頷けた。

食後のコーヒーを飲み終わり、「そろそろ」とどちらともなく言い店を後にする。

そこから三城のマンションまでは徒歩10分ほどで、夜の散歩のようで楽しかった。

一度来ただけでは馴れず、一週間前に来た時と同じようにマンションの門構えやロビーなどに圧倒され、同じようにクリーニングを受け取る三城を待つ。

エントランスから部屋に着くまでは、どちらも口を開かなかった。

誰にもすれ違う事無くエレベーターに乗り込み、廊下を歩いて三城の部屋の前に着く。

カードキーをサッと落として開錠し、部屋に入ると扉が閉まりきるよりも早くに二人は唇を重ね合う。

互いの鞄がドサリと音を立てて、大理石の床に落ちた。

幸田の腕が三城の背中に回る。

己よりも背の高い三城を必死に求め、舌を差し出す。

自然と瞳は強く閉じられていた。

三城の腕もまた幸田の腰を抱き、口付けはやがて激しいものに変わって周囲にグチュリと水音が響いた。

舌をキツク絡めあい、貪る。

「んっはぁ、、、」

幸田の苦しげな吐息と共にやっと離された唇は、これでもかと濡れていて淫靡だ。

まだどちらも靴を履いたままだったと苦笑を浮べ、脱いで上がると寝室へと直行した。

「シャワー、、、」

「いいだろ、後で」

申し訳程度に口にした幸田の言葉は、再び三城の唇によって塞がれた。

唇を重ねあったまま、キングサイズのベッドに押し倒され、そのまま圧し掛かられる。

すでに猛り始めていた三城の自身を幸田のそこにぶつけ、誇示された。

その状態が嬉しくて、幸田は腕を伸ばして三城のそこに触れた。

硬さを成しつつあるそこは、熱かった。

服の上からでは気が済まず、カチャカチャとベルトを外してフロントを開けると、見ほれるほどの巨大だ熱を取り出す。

幸田の細い指が愛しげにそこに絡みつく。

「くっ」

重ねあった唇の端から三城の声が漏れると、それに負けじと手が幸田の胸に伸ばされた。

さっとネクタイを解かれ、ワイシャツのボタンを外される。

しつこい程長かったキスが終わると、すぐさまその唇は幸田の乳首へと落ちた。

「ふっん、、っ」

小さく尖ったそこを唇で食まれ、もう片方を指の腹で擦られる。

今まで別段そこが弱いと思った事はなかったが、今日は不思議と感じてしまう。

片手では有り余ってしまう三城の雄を両手で扱きながら、幸田は三城の愛撫から逃れるように背をそらした。



 
*目次*