三城×幸田・初めての・・・編39
(エピローグ)



やけに身体が沈むベッドで幸田は目覚めた。

ぼんやりする頭でここは何処だろうと考え、昨晩三城と共に泊まったホテルだと思い当たる。

せっかくベッドは二つあるのに、男二人にはいささか狭いシングルベッドで寄り添って眠った。

「、、、おはよう」

寝ぼけた声で三城が言い、幸田を後ろから抱きしめた。

低血圧の三城はあまり寝起きがよくない。

それは過去二回の外泊で身を持って知っていた。

「時間、大丈夫ですか?」

「ん、、、?大丈夫だろ。気にするな」

気にしないで居れる事ではないと思いながらも、幸福な一時に身を委ねる。

激しい行為と行為の間に話し合った二人は、近いうちに合鍵を交換しようと決めた。

休みが合わないのは仕方がない。

だったらせめて出来る限りを共に凄そうという事になったのだ。

会いたければ我慢をせずに連絡をし合う。

無理ならば無理と言えばいい。

親しき仲にもなんとやらとは言うが、気を使い合う関係をそろそろ緩和してもいい頃だろう。

もうすぐ二人が付き合って一ヶ月になる。

「ずっと、お前を抱きしめていたい」

伸ばされた三城の手が、朝の反応を見せる幸田自身に触れた。

「何考えてるんですか。起きてください」

早朝のホテルのワンルームに、幸田のハッキリとした声が響き渡った。


【完】




+あとがき+

*目次*