君と僕と・18


「どうしたんですか?最近元気がないですよ?」

いつかニルにも言われた言葉をアスにも言われた。

けど、やっぱり僕はちゃんと気持ちを伝える術を思いつかなくて、首を左右に振る。

「何でもない事はないでしょ?身体が辛いんですか?頭は?お腹は?」

アスは僕が答えやすいように一つ一つ聞いてくれたけど、そのどれも違うから僕は首を振り続けた。

アスは沢山質問をしてくれたけど、当たる事はなくて僕はずっと首を振る。

アスは何も言わなくなった。

重い空気が流れたけど、仕方が無い。

これが僕と暮らすという事だ。

三角座りをした僕は、膝を強く抱き寄せて身体を小さくする。

膝に頭を埋め唇をかみ締めた。

誰でもいいなら、こんな面倒な相手はいない。

さっさと僕を捨てればいい。

その時、ここを出て行くのが僕なのかアスなのかは解らないけど。

   
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