君と僕と・22



その日の夕方に主人様とニルは帰って来た。

「良い物をしてるじゃないか」

主人様が珍しく僕に話しかけた。

その声にはいつもの冷たさが無い。

「誰に貰ったんだ?」

アスに向けられて言った。

「、、、、、サンタさんが」

アスの答えは、朝僕に言ってくれたのと同じなのに、とても歯切れが悪かった。

不思議だ。

すると主人さまがクスクス笑うのが聞こえて、ビックリした。

今まで笑っている所なんて聞いたことがなかったから。

ニルの笑みも聞こえて来た気がする。

「そうか、そうか、サンタがね。アスからも貰えよ。」

そう言って僕の頭を撫でた。

久しぶりの主人様の手は、とても優しかった。

でも何故なんだろう。

クリスマスはサンタさんがプレゼントをくれる日で、他の人から貰う日じゃないはずだ。

首を捻っている僕に、主人様は手を出せと言った。

「これは私達からだ」

受け取った物は、思ったよりも大きくて思わず落としそうになる。

「わっ、、落したらダメです。」

アスの慌てた声がして、ソレを受け取ってくれた。

「、、、どうしたんですか、こんな高価なもの」

アスの声には少しの非難があった気がする。

「はっ、高価だと?私を誰だと思っている?」

「いえ、そうですけど」

「気まぐれだ。気にするな」

そう言うと、二人は主人様の寝室へ消えて行った。

   
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