君と僕と・24


「でも、これをくれたのはフィン様だから後でお礼を言いにいかないと、ですね」

アスは僕を抱きしめながら頭を撫でて優しく言う。

僕はすぐに立ち上がって、今すぐ伝えに行こうと思った。

まだそれを使いこなせるはずもないし、自分だけでは当然何も出来ないけど、すぐに会いたかった。

それぐらい嬉しい。

けど、アスはそんな僕の腕を引いて止めた。

「今は良くないと思いますよ。」

何故か解らなくて僕は首を傾げる。

アスは何も言ってくれなかった。

ただ、僕を胸に抱き寄せ、

「ここに居てください。ね?」

と言うから、僕は大人しく頷いた。

   
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