君と僕と・26(番外)


最近、ウミは笑顔を絶やさない。

来た当初は無表情に近い面持ちばかりで、いつもビクビクしていたのに。

毎日、アスと手を繋いで楽しそうに歩いている。

アスの手には小型の特殊PCが握られていた。

二人とも楽しげで、何よりだ。

「主人様」

「二人の時は名前で呼べと言っているだろ」

「申し訳ありません、フィン様」

「で、何だ?」

「あの、ありがとうございました」

「何がだ?」

「えっと、ウミの事、色々。」

「お前が約束を守ればいいだけの話しだ」

「え?」

「忘れた訳ではないのだろ?」

「はい、それはもちろん」

「今夜も覚悟をしておけ」

なぁ、キリィ、お前はアスを恨みはしないだろう?



【完】


*あとがき*

君と僕と・TOP