君と僕と・9


ニルの部屋で寝起きをしている僕は、ニルが何処で寝ているのかすぐに気が付いた。

隣の主人様の部屋だ。

最初は解らなかったけど、隣の主人様の部屋からニルの声が聞こえてくる。

けれど、その声はいつも僕が聞いているニルの声とは全然違った。

とっても甘くて、悲痛なようで綺麗だ。

お店では似たようなモノを毎日聞いていたけど、そのどれとも似ていて全然違う。

その差がニルの声の綺麗さ意外にあるようで何だかは解らない。

僕はニルを羨ましく思ったけど、邪魔をしてはいけないとも思った。

だから出来るだけ物音を立てないように、小さく身を丸めてニルのベットで眠る。
   
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