三城×幸田・クリスマス・編・12



つまる所言いたかったのは、「やはり女が良いのか?」と言う事だ。

そうと聞けないのは、肯定の言葉を一時でも先延ばししたかったに他ならない。

鼓動の高鳴りが煩いほどに耳に届く。

静まれと念じても余計に必要に聞こえる。

自分で自分を追い込むような質問をしてしまった事に軽い後悔も感じたが、今更何を言っても遅い。

「あぁ、今日の格好も一段と可愛いがな。でも、お前だがら可愛いんだ」

驚いた顔をした三城が直ぐにクスリと形容していい笑みを浮かべ、変わらずの甘い口調で囁く。

だが幸田はその言葉を理解するより早く、三城の腕により抱き上げられていた。

「えっ三城さん!?」

「大人しくしていろといつも言っているだろ?」

三城は幸田を抱き上げるのが好きらしくよくそうしたが、いくらされても幸田は馴れない。

20数年生きてきて、こんな事を頻繁にされるなんて幼児期以来なのだから仕方がないだろう。

足元のつかない状態は非常に不安で、無意識のうちに三城にしがみ付いてしまっている。

それこそが三城が幸田を抱き上げたがる理由なのだが、本人は気づいていないようだ。

当然のように運ばれたのは寝室のベッドの上で、なだれ込むように二人はその上に横たわった。

凛と張り詰めた清潔な空気、隅々まで気が配られた内装に、何人寝れるのか解らないほど大きなベッド。

さすが高級ホテルの上層階にある客室だという装いなのだが、幸田も三城もそんな事は気にも留めれないでいる。

横たわった拍子に幸田のスカートが捲り上がり、白すぎる足を太ももまで露にした。

三城の足が幸田の片足を捉え、腰に片手を添えてグイッと引き寄せられると、互いの自身を衣類越しにぶつけ合う。

まだ形を成していない幸田の自身が下着の中でヒクリと震えた。

「お前が可愛いんだよ。顔も、表情も、言動も、行動も。こんなに俺を夢中にさせて何がしたいんだ、ってくらい。」

息がかかるほど間近にある三城の顔は驚くほどに真剣で、治まっていた心臓が一度だけドクリと鳴った。

絡められていた足が緩んで腰が離されると、スカートの裾から三城の手が忍び込み、下着の上から遠慮なく幸田の自身を握り込む。

手の平の熱い感触が下着越しにもリアルに感じられた。

直ぐに三城の手は下着の中へと差し込まれ、直接自身を握られる。

ゆっくりと上下に扱きあげながら、三城の唇がそっと幸田の唇に触れた。

優しいキスはとても柔らかく、あたかも羽根布団に包まれているようだ。

「んっ、、うっん、、、」

触れ合うだけのキスなのに、幸田は夢中になった。

もっともっと、と唇を動かすと、応えるように何度も啄ばみを与えてくれる。

幸田の瞼は閉じられており、知らず知らずのうちに腕は三城の首に回され、身体の密着を求めた。

下着は膝まで下ろされ、扱き続けられた自身は立ちきって先端が潤み始めた。

プクリと姿を見せた透明な蜜を指に絡ませながら扱くので、次第にヌチャヌチャと淫猥な音が響きわたる。

ようやくキスが終わり瞼を開けた時には、幸田の瞳はトロンとし焦点が合っていなかった。

「そんな顔をするな。抑えれなくなる」

切羽詰った三城の声を聞きながら、「確かさっきも似たような事を言われたな」と何処か遠くで冷静な事を思ったのを最後に、幸田のまともな思考は途絶えてしまったのだった。



 
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