近藤×琥珀・お礼用S・S
(裸エプロン・2)


近藤が琥珀に「帰るコール」を送った。

「帰るコール」は日課になっており、そのメールを送ってからキッカリ10分で近藤は自宅に着くのだ。

そして、10分が経とうとしている。

───ガチャッ

既に開錠済みの玄関扉を開き、近藤が帰宅した。

「ただいま、、、琥珀?」

いつもならば、近藤の帰宅と共に玄関へ駆け寄る琥珀の姿が今日は無い。

料理をしていたり、何か手を離せない場合でも、「おかえり」と声をかけてくれる筈なのに。

近藤は玄関を振り返り、琥珀の靴がある事を確認した。

それはしっかりとそこにある。

眉を寄せていぶかしみながら部屋へと進んだ。

昼寝をして眠っているならそれを咎めるつもりは全く無い。

琥珀は献身的に近藤に尽くす「良き妻」だが、近藤自身は琥珀に対して亭主関白になりたい訳ではなかった。

家事なんてしなくてもいいし、食事だってデリバリーでも外食でもいい、ハウスクリーニングを雇ったっていいとも思っている。

眉を寄せた理由はそんな事ではなく、琥珀の性格からいって鍵を開けたまま眠るなんて無防備なマネをしないだろうと思ったのだ。

「琥珀?」

近藤は名を呼びながらリビングの扉を開いた。

だがそこに琥珀の姿は無い。

寝室かと思い、そちらに向かった時だった。

近藤がその部屋に通じる扉を開くよりも早く、反対側から扉が開けられた。

僅かに出来た隙間から顔を覗かせたのは、誰あろう琥珀だ。

「琥珀、どうしたんだ?」

歩みを止めた近藤は、不思議そうに問うた。

「、、、えっと、えっと、」

「琥珀?」

「何でもないです」

隙間から覗かせた顔を真っ赤にすると、琥珀は扉を閉めようとする。

だが近藤はそれを許さず、扉の側面に手をかけると閉めようとする琥珀に逆らい扉を開けた。

圧倒的な力の差で、琥珀は抵抗をする間などなく扉は大きく広げられる。

「、、、、琥珀」

「見ないで、ください」

そこに居たのは、目にも鮮やかなピンクのシースルーで出来たエプロンを纏っただけの琥珀だった。

他に衣類はつけていない。

茹蛸、とはこの事だろう程に全身を朱に染めた琥珀はその場に蹲る。

「琥珀っ」

近藤は蹲る琥珀の両脇に手を入れると、無理に立たせてその細い身体を腕の中に閉じ込めた。

面積の少なすぎるエプロンのみの姿は、近藤の欲望を掻きたてる以外の何物でもない。

「可愛い、可愛すぎる。どうしたんだ?」

「えっと、あの、彰さん、好きかな、って」

しどろもどろに答える琥珀は、羞恥から顔を上げる事も出来ず、俯いてぼそぼそと話した。

「あぁ、お前可愛すぎるぞ」

弾む息でそう言った近藤は、数歩先にあるベッドへと琥珀を押し倒した。

その手は早速、琥珀の身体中を弄っている。

「あ、待って!彰さん、待ってください」

琥珀の制止が聞き入れられるはずもなく、その晩琥珀の嬌声はいつも以上に続いたのであった。


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