三城×幸田・お礼用S・S
(深夜の病室)



電気をつけていない深夜の病室。

あの告白の日以来、三城はたまにこのような深夜に幸田の病室を訪れていた。

巡回の看護士に見つかれば説教されるだろうし、それ以上に二人の関係がバレるのは辛い。

それでも、こんな時刻にしか来れない三城を幸田が拒めるはずもなく、密会は回を重ねていった。

幸いまだ誰にも見つかっていないと三城は笑う。

いつも通りベッドサイドに並んで腰をかけ、三城がそっと幸田の腰に手をやり引き寄せ、その三城の肩に幸田は頭を預ける。

毎度のお決まりパターンだ。

けれど、今夜は少しだけ違っていた。

「恭一」

三城のやや低いバリトンの声が幸田の耳元で囁く。

初めて名前で呼ばれたのだ。

驚きから思わず顔を上げた幸田は瞬間に唇を、視界を奪われる。

三城の熱い唇が触れ、舌が幸田を絡めて捉えた。

あの日よりも翳った月明かりの中、二人の接合はなかなか解き放たれなかった。


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